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女医の診察日誌
第13章 不倫の結末
それから三年目に[あすなろ 2号館]をオープンさせ
“あすなろ”は、入所者に親切で、優しい施設だとのクチコミで、
人気をはくして、その運営もすこぶる順調であり、引き続き
3号館・4号館の計画を練っていたのである。
以前の、木下クリニックの診療棟は改装して、看護師の子供
の託児所として、有効活用していた。
現在の妻は、不倫時の相思相愛から始まり、その夫の突然の
死別から勇次にとっては、略奪婚では無くて、いわば棚ぼたと
云っていい程の、逆玉のようなスタートではあったが、時代の
ニーズを読み、事業家としての実力を、十分に発揮して、木下
クリニック時代が、懐かしいほどに成長させて、彼を知る誰も
が想像だにしなかった、セレブの仲間入りを果たしつつあった。
地域でも有名人の一人に数えられる迄になり、家庭では二人
の子宝にも恵まれ、その後も何の制限もすることなく、成り行
きで妊娠しても良いと考え、自由気ままに全裸のセックスを楽
しみ、妻の理恵とは新婚時代から変わることなく仲睦まじく、
勿論夫婦喧嘩などは皆無で、本宅に居るお手伝いとベビーシッ
ターの二人を、毎日のように、呆れさせる程の、笑顔の絶えな
い幸せな家庭を築いていたのであった。 [ 終 ]
“あすなろ”は、入所者に親切で、優しい施設だとのクチコミで、
人気をはくして、その運営もすこぶる順調であり、引き続き
3号館・4号館の計画を練っていたのである。
以前の、木下クリニックの診療棟は改装して、看護師の子供
の託児所として、有効活用していた。
現在の妻は、不倫時の相思相愛から始まり、その夫の突然の
死別から勇次にとっては、略奪婚では無くて、いわば棚ぼたと
云っていい程の、逆玉のようなスタートではあったが、時代の
ニーズを読み、事業家としての実力を、十分に発揮して、木下
クリニック時代が、懐かしいほどに成長させて、彼を知る誰も
が想像だにしなかった、セレブの仲間入りを果たしつつあった。
地域でも有名人の一人に数えられる迄になり、家庭では二人
の子宝にも恵まれ、その後も何の制限もすることなく、成り行
きで妊娠しても良いと考え、自由気ままに全裸のセックスを楽
しみ、妻の理恵とは新婚時代から変わることなく仲睦まじく、
勿論夫婦喧嘩などは皆無で、本宅に居るお手伝いとベビーシッ
ターの二人を、毎日のように、呆れさせる程の、笑顔の絶えな
い幸せな家庭を築いていたのであった。 [ 終 ]