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キスの後で…
第2章 ス
「キャンドルってこれしかないわ」

そう言って手に握っていたのは、真っ白く大きい仏壇用のろうそくで
「柳下が家から持ってきた」
そのろうそくを見て楽しそうにクスクス笑った。

キャンドルって・・・
まぁ、キャンドルに間違いはありませんけど。

「それを灯してのエッチは・・・
なんだか、身体に蝋を垂らされそうで嫌です」

その言葉に一瞬キョトンとした先輩は
その後見たこともないような大笑いをして。

「ダイブツちゃんのバージンギャグは面白いな!」
と大変お気に召したようだけど。

なんですか!バージンギャグって!

「とりあえず靴を脱いで入ってこいよ」

笑いをこらえながら、仏壇用のろうそくを押し入れにしまった。

「お邪魔します・・・」
と小さい声で呟いて、キョロキョロと見渡しながら入ると

「面白いもんなんかねーぞ。仏壇用のキャンドル以外はな」

と、また笑いだした。

ベッドに座った先輩は笑った顔をスッと隠して
急に見たこともないような色っぽい顔で手を差し伸べる。

「来いよ」
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