この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夢…獏の喰わぬ夢
第9章 色

僕は泳いでいた。
水を手でかいて…

たぶん、川だろう。
とても気分がよかった。


しばらく、泳いでいて、自分が息継ぎもせず、ずっと水中に居続けているのに気付く。

とても優雅に、水に親しみ泳いでいた。

こんなに速く泳げただろうか、何故、水中で苦しくないのか。

水をかく自分の手は、緑色で、指の間には、水掻きがついている。

泳ぐのをやめて、足をみる。

同様に水掻きがついていた。

蛙か、河童か、水中に顔を映すものがないので、水面にでる。


息が苦しい。
急いで水面を見るが、川の流れが速く、水面は波立ち鏡の役目を果たさない。


息が続かない。
僕は、諦めて水中に戻る。

誰か他の生き物に出会いたくて、泳ぎ続ける。

川の流れは、激しかったのに、僕は難なく流れに逆らい上流へ向かう。


水中にいるのに、僕は、その中でさまざまな音を聴いた。

水の流れ、川底の石が動く音。


とても心地よい。



僕は自分が何者なのかは、どうでもよくなってきたが、一人は寂しく、誰かを求めて泳ぐ。


/201ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ