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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第12章 足掻く桜



どれくらい待ったかな?


思ったより下校時間が遅い、時間はもう16時近いのに、ほとんど校門から出て来るのは居ない。



「人が居るから休みってワケでも無いのになぁー」


まさか、放課後も自習に勤しむとは思わずに、ただ校門近くで待ちぼうけ。


それから更に30分ほど待った後、漸く学生が校舎から出て来た。





「・・あ‥あの……」


赤系の制服を着ている学生を見付けは、声を掛けようとはするんだけど、何故かみんな急いでいるようで、私の声なんてムシ、中には私を見て笑ってる連中も……



(感じ悪ーー!!)



頭が良いヤツらって、みんなこんなのばっか!?


他人に見向きもしない、自分のガッコの仲間以外見下す‥美紀もこうだったのかな??


それでもメゲずに、私は声を掛け続けた…
途中で急いでいる理由は、学習塾に行くらしいって事は分かった。


この時間までガッコで、更に塾かあ…
進学高って大変だ。


そんな事を思いながら、気長に声を掛けていたら、1人だけ私の声に反応して止まってくれた女子が…!



「あ‥あの!
聞きたい事があるんですが!!」

「え‥その…
私で良いのですか??」


止まってくれたのは、大人しめで控え目そうな感じの女子学生、とても私と同い年とは思えない。


あ-余計な考えは後回し!!



「あの、倉原美紀って知ってますか?」

「倉原さん?
今年退学した??」

「はい、そうです!」


やった!
1発ヒット!!



「倉原さんがどうしたのですか??」

「えっと…
何でも良いんです、知ってる事教えて下さい」



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