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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第9章 女の葛藤


携帯は、奪うように美紀に取られた、当たり前だ‥勝手に見た私が悪いんだから。



「・・・
どこまで見たの?」

「え………」

「だから、どこまで見たの!!」

「私は…
美紀………"彼奴"って……誰??」


その言葉に、美紀はあらか様に動揺した、だけど……



「桜には関係ない、もう勝手にぁたしの携帯見ないで!!」


そう言って、携帯の電源を切って椅子に座り…
後はシカトこかれた。


そんな美紀に、謝る言葉も見付けられずに、意気消沈のまま自分の机に戻る私。


みんな見ていたワケで、私が悪いのを分かっているから、克己すら側に寄って来ない。


でも、どうしても確かめたかったんだもん!!


まさか、初期起動が長くて、その間に美紀がトイレを済ませてくるまで考えていなかった。


私の失敗…
悪魔は、やっぱり悪魔でした、簡単に上手くいかせてくれるワケ無いか。


でも、どうしよう‥美紀を完全に怒らせちゃった、私が謝るべきなのも分かってる。


美紀が聞いてくれるならだけど……


あの様子じゃ、絶対ムリっぽい、私の顔すら見なかったから・・・



(流石に凹むなぁ……)



机に突っ伏して、その後の授業なんてまるっきり聞こえて来ない。


罪悪感と"彼奴"という気になる単語、この2つで私の頭はいっぱいいっぱい。


元々、色々考えるのが苦手な馬鹿な私、それなのに簡単に考えて、余計な事しちゃったー!


後悔先に立たず‥だったっけ??


今の私には、そんな言葉の状態‥絶賛後悔中・・・



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