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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第10章 破棄の約束



重い十字架は、ぁたしを押し潰す‥地獄へと…
十字架に張り付けにされ、迫る処刑を待っている気分。


やるなら、ひと思いにやって‥そうしたらぁたしは自由になれる。


地獄でも良い、今よりマシ、吉田の奴隷にされているくらいなら、罪を背負って地獄をさ迷う方が、よっぽどマシに思えるから。


なのに、今のぁたしは重い十字架に張り付けられて、手足1つ動かせない状態…
動こうとしたら、必ず何か付いて来る。


倉原・早乙女・吉田・ガッコ・夜の族達……


世界の全てが、ぁたしを放してくれない…
身体も心も押し潰され、もがき苦しんで抜け殻にされる・・・



「馬鹿な事考えてるなぁ……」


心のせいで、頭の中身もおかしくなったとか?


・・くすっ‥
それも良いかも……


どうせ、元には戻れないんだから。



 "コトン…"



養母がご飯を置いて行く音…
それで、ぁたしは我に返る。



(・・食べなくちゃマズいのに・・・)



食事‥食べ物‥‥


食べたら、また吐くかも……


でも、少しでも食べないと、身体が保たないのも分かってる、分かってるケド………



そっと扉を開けて、昼食が乗っているお盆を引き寄せ‥今日はサンドイッチ、これなら少し食べれそうな感じ。



「・・・・・」


小さく一口…


まだ、大丈夫……


じゃぁ、もう一口…


ちょっとだけ大丈夫……


じゃぁじゃぁ…



「・・ダメ…ムリ……」


これ以上進まない、身体が拒絶する、次食べたら吐くぞと。



「・・・」


サンドイッチを皿に戻してしまい、また廊下へ…


こんな事が毎日…
そりゃ痩せるよね。



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