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OLオクサマのふぇろもん
第8章 Scene.08
 
 深夜まで及んだ残業の疲れなんて吹き飛んでいた。

 付き合っている彼女の顔も、今は浮かんでこない。

「…マジ……かよ………」

 電車の扉の脇に立って一息吐いた時に感じた甘ったるい匂い。

 思わず視線を泳がせば、直ぐ傍の、扉の脇に座る女から漂ってきていた。

 ドキンっと胸が弾む。

 ウェーブが掛かった、肩までの長さの明るい茶髪の女。

 一瞬にして脳裏に思い浮かべた。

 視線をずらせば、相変わらずの短いタイトスカート。


…太腿なんて殆ど出てるじゃねぇか………


 そして、何よりブラウスが開けた胸元。

 圧巻だった。

 迫力があり過ぎだった。

 苦しいのか分からないけど、ボタンを数個外して、デカいおっぱいが覗けてる。

 柔らかそうな深い谷間。

「ヤベぇ………」

 思わず呟くほどに、眼下の女はイヤらしかった。
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