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OLオクサマのふぇろもん
第8章 Scene.08
 
 疲れマラとは言うけど、それに加えて、こんなスケベな女を見せられたらどうしようも無い。

 スーツが盛り上がるのも仕方ない。

 隣に座るオヤジが羨ましい。

 女に凭れ掛かられながら、躊躇いもなくおっぱいや太腿を眺めている。

 そこの場所代われ。

 いくらでも言い値で払ってやる。

 それっくらい羨ましかった。

「………」

 女が何やら呟いた。

「っ?!」

 目を疑った。

 以前は膝に乗せていたバック。

 それを今回は抱くように居眠りをしていた女。

 開かれた両脚。

 ホントにギリギリの所までずれたスカートの裾。

 前で吊革を掴むオッサンも、ジィッと見てやがる。

 絶対、反対側に座っていれば奥まで見えた筈。

 そんな御開帳に目が釘付けだった。

『次は~………』

 こんな至福な時間もアナウンスによって強制終了。

 降りる為に扉へと体を向けた。

 ホームへと足を踏み出す。

 左手の薬指に指輪を嵌めたさっきの女が駆け抜けた。
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