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月の川 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第4章 聖なる贈り物
12月の声を聞くと、北白川伯爵家ではクリスマスツリーの飾り付けを皆が総動員で行なうことが風習である。
その年一番の見事なもみの木が領地の山林から切り出され、大きなトラックで運搬されてくるのを梨央は子供部屋の窓から興奮しながら眺めていた。
「わあ!大きなもみの木!ねえ、見て!月城。すごいでしょう?」
梨央は目を輝かせながら、子供部屋のツリーの準備をする月城を振り返る。
月城はオーナメントの箱を積み上げる手を止め、窓の側に近づいた。

窓からは大きなもみの木が数人の人足達により、屋敷の中に運び入れられるところが見えた。
「本当ですね。見事なもみの木です。…あんなに大きなもみの木をお屋敷の中に飾られるのですか?」
月城も目を見張る。
「ええ。玄関ホールに飾るのよ。私も飾るの!月城、手伝ってね!」
「はい。もちろんです」
梨央がこんなにはしゃぐことは珍しい。
白い陶器のような頬は紅潮し薔薇色に染まっている。
そんな梨央を月城は綺麗だな…と見惚れる。
「クリスマスツリーの飾り付けは梨央に任せたよ…てお父様に言われているの。お父様は楽しみにしていらっしゃるの。だから梨央が頑張らなきゃ!」
…クリスマスイブの朝、伯爵はロンドンから帰国される。梨央様は今から待ち遠しくていらっしゃるのだろうな…。

月城は、子供部屋の棚に飾られた伯爵から贈られたクリスマスカレンダーを見つめる。
日付けの所が小窓になっていて、それを毎朝嬉しそうに梨央は捲る。
中には小さなお菓子や玩具が入っていて、何が出るのか開けてみるまで分からないのもワクワクするらしい。
「見て!月城。今日はキャンディボンボンだったわ!」
キラキラ輝く瞳でカラフルな洋菓子を見せる。
何より、1日1日伯爵に会える日が近づくのが一番嬉しいのだろう。
毎朝、梨央の笑顔を見る度に月城は自分も温かい幸福感に包まれるのだ。
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