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いとおしい青
第8章 諦められない思い
「さぁ飲みに行くかー。
由貴のせいで晩御飯まだ食べ損ねたから。」 

義之は由貴の手を引っ張る。

「えっ?いいの?」

久々によっちゃんと飲みにいくよ。
無視されてたのが嘘みたい。
夜景みえるbarでカクテルなんて
お洒落すぎて笑える。

よっちゃんの出張先の笑える話や
私の仕事の愚痴やら話してた。

「俺さぁ、高校から遊びすぎて
親に迷惑かけまくってたわ。弟が真面目で。
コックになるって料理学校でたよ。
俺は弟が褒められてる姿を見て劣等感もあった。
いろんな職 転々としたけど今度は頑張ろうって思う。」

「よっちゃんは何になりたいの?」

「教えない。1人前なったら言う。
さぁー帰ろうか。少し話が真面目すぎたな。
俺また長期間出張するんだ。
由貴から告白されて嬉しかった。
けど会う時間が今ないんだ。」

「それが無視してた理由?大丈夫!我慢するよ私。」

「だめだ、お前は好きな事してろ。
結婚相手が見つかるかもしれない。
由貴、携帯貸してよ。
今日忘れててさ?」

「いいよ。」
由貴は義之に携帯を渡した。

義之は由貴の電話帳から自分の番号を消去した。

「ちょっと何するのよっ!連絡出来なくなる。」
由貴が困っている。

「だからいいんだよ!幸せなれよ!」


ありがとう…
そういって義之は由貴に背中を向けて帰った。
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