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第13章 新人アルバイト

事の発端は
柳田が働いて3カ月後に起こる。

柳田がお客様の案内を
若い男性優先に接客するのが分かったのだ。
スタッフの間で、よく目撃されて騒がれていた。

「明日１人、働ける人いないか?」

義之は
１時間前に体調不良で早退させたスタッフがいた。
代わりに働けるスタッフを探している。

「はーい✨私出ます！！」
柳田が返事した。

「助かるよ！ありがとう。」
義之は営業スマイルで答えた。

「何のよー！私がさっき柳田さんに
明日私の代わりに出てくれって
頼んだら断られたわ。」

三沢はこっそり香山に愚痴った。

香山は笑う。

「義之さんが格好いいのはわかるけど
あの変わりっぷりは腹立つわ。
柳田さんって絶対坂上マネージャー好きよね。」
ホールスタッフは言っていた。

義之の耳にも柳田の情報は入っていた。

俺はあんまり気にしない。
働いてくれるなら有り難いことだ。
そう思いながら予約名簿に目を通すのだった。