この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
新月の闇 満月の光
第7章 ルビーとエメラルド

「え、えっ、えぇ~!? ホントに!? マジでっ!! 」




驚くのは無理も無い。


外人顔、姿の俺だ。


結び付けるのには、無理が有る。




「こんな事に嘘を言って何に成る。誰得にもならんだろう」




ぞんざいに物を言い、これ以上の自分事は証さない。




「はぁ~、本当にそうなんだ…………。でも、御劔さん、何でこんな手の込んだ事したんだろう? 」




そう、そうなんだよなぁ。


俺がこのCMに出演するのは解っていた筈なのに、義兄は、何故こんな回りくどい事をしたんだ?


もしかしたら、事は至極単純なのかもしれない。




「簡単な事だよ。『話題性』の一語に限る。このCMに君達3人を起用したかったんだ。確実にね」




やっぱり、そんな事か。




「てっきり、出させたく無いんだと思ってたよ」




俺の言葉に、スタジオの入口から現れた義兄がにっこりと笑っていた。




「違う、違う。真紘は、『Yume』の為なら否応無く出演するだろう。僕の目当ては、合坂くんだよ。『mahiro』がすんなり出て来たんでは、合坂くんが引っ込んでしまう。『mahiro』さんを差し置いてなんて無理とでも言ってね。それに2人共使うには重役連中が予算オーバーって言うし………… 」


「当たり前だろう。俺は兎も角、この2人のギャラだけでいくらだと思ってる 」


「そうなんだよ。真紘は『Yume』のマネージャーだからノーギャラとして、」


「ちょっと待ちなさい、省吾。何時、誰が『mahiro』がノーギャラって言った? 」




何気に『ノーギャラ』の言葉が聞こえたのだろう、社長が首を突っ込んで来た。
/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ