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第52章 忘れない

涙が流れていく

甘い匂いにクラクラして、ぐちゃぐちゃな気持ちになる


誰よ？

誰といたの。。。？

つっくんの奥さんはカムフラージュよね？


誠を見ると、私を見ている


言い訳もしないんだ？

っ。。。


今は、何を言っても信じないだろ？


誠が無理矢理抱きしめてくる


イヤっ。。。この匂い、キライなの。。。


抱きしめてないよ。。。？

詩織以外は、抱きしめてない。。。


嘘つき。。。


誠を突き飛ばして離れる


じゃあ、何で？甘い匂いがするのよっ。。。？


わあっと泣き出してしまう。。。


詩織。。。？


さわらないでっ。。。


誠の手を払うと、傷ついた顔している


髪をくしゃっと、さわりながら聞いてくる


お風呂に入ってくるから、その間に落ち着けよ？

その後、話をしよう？


私を置き去りにして、部屋から出ていく


自分からも、甘い香がして、イライラしてしまい、パジャマを脱いで捨てる


いつから？

いつからなんだろう。。。

ジムに誠が通っていた頃からだろうか？

涙が流れて、止まらなくなる

自分は、裏切っているくせに、誠にされたら、傷つくなんて、滑稽だ。。。

違う。。。

２度も、あの女にとられるのが、すごく悔しい。。。


泣きつかれて、裸のまま寝てしまいそうになる。。。


自分を自分で抱きしめてあげる


今も昔も、あの女にとられちゃうんだね。。。


誠が部屋に入ってきて、抱きしめてくる


何で、裸なの？


甘い匂いするから、捨てた

離して。。。


ちゃんと、話しよう？


何の話？

甘い香の女が、誰かを教えてくれるの？


何もないんだよ。。。？

信じて？


抱きしめてきたのに？


抱きしめてないよ。。。


抱きついてきたのは、抱きしめたわけじゃないってこと？


詩織。。。


私は、抱きしめてほしい時に、一人ぼっちだったよ？


ちゃんと、話しよう？

落ち着けよ？


ギュッと抱きしめてきて離してくれない

顎を掴み、無理矢理キスしてくる


イヤっ。。。


私を押さえつけて、おっぱいを擦ってくる


抵抗していく力がなくなる

何も感じない。。。


そのまま、眠りに堕ちていく

明日。。。

明日は、必ず確かめてやる。。。