この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater1.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Vesica Pisces
第14章 太陽は静寂を切り裂く
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
『未知、良かったね!嘉登さんも』
「好きだった男が他の女と付き合うのを目の前で見ても、そう思うもん?」
笑みで細まっていた瞳が丸く変わったけれど、まさか知らなかったと思ってた?
「写真からダダ漏れ」
『…っつ…?』
「秋くらい?嘉登が送ってくる写真の中で、嘉登ラブって顔に書いてあった」
良くも悪くも顔にでる伽耶。
「正直なやつ」
両頬を摘んでやると、伽耶は申し訳なさそうに眉を下げた。
『透はいつから私の事好きだったの?』
頬を摩りながら、問いかける伽耶。
「いつの間にか」
そんなのこっちが聞きたい。
いつから俺ん中に存在してたんだよ。
いつまで此処に居てくれんの?
『然くんのレースの日、見に来てもいい?』
軽く頷いて見せると伽耶はすぐ満面の笑みを浮かべた。
「伽耶の笑顔、好きだよ」
真っ直ぐ伝えれば、顔を真っ赤にして照れながら、それでも私もとまた微笑む。
玄関のドアが閉じたと同時に、その小さな身体を抱きしめた。
回された手が背中を撫でると、抱きしめられてるのは俺の方だと思った。
「…何でこんなに好きなんだよ」
背中に呟いても返事などない、でもそれで良い。
「好きだった男が他の女と付き合うのを目の前で見ても、そう思うもん?」
笑みで細まっていた瞳が丸く変わったけれど、まさか知らなかったと思ってた?
「写真からダダ漏れ」
『…っつ…?』
「秋くらい?嘉登が送ってくる写真の中で、嘉登ラブって顔に書いてあった」
良くも悪くも顔にでる伽耶。
「正直なやつ」
両頬を摘んでやると、伽耶は申し訳なさそうに眉を下げた。
『透はいつから私の事好きだったの?』
頬を摩りながら、問いかける伽耶。
「いつの間にか」
そんなのこっちが聞きたい。
いつから俺ん中に存在してたんだよ。
いつまで此処に居てくれんの?
『然くんのレースの日、見に来てもいい?』
軽く頷いて見せると伽耶はすぐ満面の笑みを浮かべた。
「伽耶の笑顔、好きだよ」
真っ直ぐ伝えれば、顔を真っ赤にして照れながら、それでも私もとまた微笑む。
玄関のドアが閉じたと同時に、その小さな身体を抱きしめた。
回された手が背中を撫でると、抱きしめられてるのは俺の方だと思った。
「…何でこんなに好きなんだよ」
背中に呟いても返事などない、でもそれで良い。
![](/image/skin/separater1.gif)
![](/image/skin/separater1.gif)