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禁煙チュウ
第1章 はじまり
昼夜逆転の生活なのに日に焼けたような肌(地黒ですね、というと嫌がる)。
ちょっと長めの癖っ毛はいつも所々跳ねて、無精髭もちらほら。
二重の幅の広い、少し眠そうな、でも鋭く見える目。
無愛想でいつもへの字な唇。
客商売なのに、と思うけれど、笑うと可愛くなるのが見ていて面白い。お客さんもそのギャップを気に入っている人が結構いるみたい(特に女性のお客さん)。

面接の時はちょっと怖かったけど、喋ってみると意外に話しやすい。
そこらへんは接客業だからなのか天然なのかはわからないけど、宮田さんに親しみを感じるのにそんなに時間はかからなかった。


盛大にキュポンと音を鳴らして瓶から口を離すと、宮田さんは「ぶはー」と言ってカウンターにつっぷした。
「大丈夫ですかー?」
ふと瓶を見るともう空だ。はやい。

「……宮田さんって、天パですか?」
「ううっ、見るな」
大きい手が頭を覆う。
指の間からピンと出た髪をひっぱりたい衝動にかられる。
それかその血管の浮いた手の甲を撫でるとか。

「石井って俺のこと見くびってるよな」
俯けた顔の下から唐突にそんな声がした。
「え、そんな事ないですよ」
ガバ、と顔を上げると宮田さんはわたしを睨んだ。
「いいや、なんかバカにしてる」
「してないですって。ビール一本でもう酔ったんですか?」
「ほら、バカにした」
「えぇ~してませんって」

わたしの言葉を無視して宮田さんはさらに2本、ビールを取り出した。
「よし、飲め」
あっという間に栓を抜いて自分とわたしの前に置く。自分はまたゴクゴクと喉を鳴らして瓶を煽る。
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