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禁煙チュウ
第11章 はじめて その4
「はぁ、暑……」
宮田さんは中途半端に背中に乗ったままだった布団を横に落とした。
すぅと涼しくなる。

「寒くない?」
宮田さんはぴったり体をくっつけて、わたしの腰に手を添える。
角度が変わって、ちょっと楽になった気がする。
肌の合わさったところから安心感が滲む。
包まれているのが心地いい。
「大丈夫です、あったかい」

「俺もー」
見つめ合って微笑む。
自然に唇を重ね、舌を絡ませる。
する前は口の中に他人の舌が入って来るなんて気持ち悪いだろうなと思っていた。
だけど宮田さんのは全然そんな事なくて。

自然と体がうねる。
それに合わせてまたナカへの侵入。
その時、腰を引くときと同じようなむずがゆさが走った。
痛みが甘く変化していくのを感じる。

「んぅ……っ」
気持ち良さが零れるように、トロリと愛液が流れる。
半分まで入った時のような快感がまた戻ってくる。
こうやってゆっくり馴染んでいくんだ。

「あ~、チュウするとナカ締まる」
と宮田さんが至近距離で眉間に皺を寄せる。
我慢させてるよね。そう思うと胸が苦しくなった。

でもその苦しげな表情も愛しくて。
首に腕を回して宮田さんの唇に噛みついた。
う、と宮田さんが声を漏らす。
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