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禁煙チュウ
第12章 はじめて その5
尾てい骨がムズムズして、背中が愉悦に耐えるように波打つ。
激しく出し入れしたくなるのを石井のために堪えることすら気持ちいい。
こういうところが「優しすぎる」って、誰かさんには言われたんだっけ。

石井もそう思うのだろうか。
それはちょっとヤダな。
だったら。

石井が目を隠してる間にそっと身をかがめた。
ツンと尖った胸の頂に吸い付く。
「あっ!」
直ぐにチロチロと舌を使う。

今度は挿入の痛みを紛らわせるためじゃなくて、単に同時に責めるため。
「ンッ、ン、や……っはぁっ」
上がってくる石井の息使いを聞きながら、遠慮なく舌を使う。
腰も同時に動かして。

ずちゅ、ずちゅ、と湿った音が一段高くなる。
……ほんとに敏感だ。

腰の動きでゆさゆさと揺さぶり、可愛くしこった薄桃色の粒を舌で捏ね繰り回す。
「んぁ、やあぁっみやたさんっ……一緒、だめ……っ」

石井の声が切羽詰ったものになっていく。
体をのけぞらせるのはきっと嫌だからじゃなくて。

触れる肌に淡く鳥肌が立っている。
だけど体は熱くて。

舌が硬い乳首を撫でるたびに石井が腰をくねらせる。
きっと自分では気づいてないんだろう、それがすごくいやらしく男の目に映ることを。

はぁはぁと俺も息が荒くなる。
返事もせずに舌を使い、腰を振る。
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