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第12章 はじめて　その５

「んーっ、はぁっ……ぁっぁっ、あぁんっ」
石井は間断なく声を上げ続ける。

「石井、反応がえっちになってきた……」
はっと息を呑む気配。

ぐっと俺の肩を押して、
「もうっ……わざと、してるんですね……」
弱々しく問いただす。

こちらを見下ろす気配に視線を上げ、
「んん？」
と返事にもならない声を出して見せつけるように舌をレロレロと動かして見せた。
乳首が舌の上でコロコロと転がるのが見えるだろう。
腰を突き入れる体の動きも。

「ンッ、やぁっ……」
石井はすぐに目を逸らした。

ズブッ！　と少し強めに突き入れてみる。
「ひゃ、あっ！」
きゅううっとナカが締まる。
ジン、とペニスの先から腰骨までが痺れる。
石井の手をぎゅっと握って耐える。

「いしい、いっぱい動かしていい？」
奥でヒクヒク、と先っぽを上下させてみる。
「や、やぁ　んっ」
「やだ？」

くちゅ、くちゅと音をさせて腰を使いながら胸を掴み、胸から首筋へ嘗め上げていく。
「あ、ぁ、んんんっ」
石井が身をすくませて、くすぐったげに首を傾げる。

むりやり頭を擦り付けて、白い首筋に強く吸いついた。
「は、あぁっ……」
石井の手が俺の肩を強めに押す。
手を取って布団に押し付けた。
両手の自由を奪って体を起こすと、ナカを掻き混ぜるように腰を擦り付ける。