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第1章 停電中





「…ぁっ、ひゃっぅ…ぁめ……」



男の腰を跨いで上から淫美に見下ろす。

……とはいかず、力の入らない躰は、男によって下から突き上げられ男の良いように揺さぶり言葉にならない私の囀りが結合部からの淫音とともに響き渡っていた。


あれ、ベランダの窓閉めったっけ?


と、思い当たるが上から下から横から斜めから……後は?

と、思うことも継(まま)らなくなるほど男に翻弄され、啼かされ、懇願を要求され……解放されたのは夜も白々あけようとしている夜明け前。

目を覚まし現実の惨状を見て冷静にこれって犯罪?

隣で眠っている男を見下ろす…ことも引きこもり化している私の軟弱な躰は身動きを一ミリ程もできないくらいに衰弱しきっていた。

仕方が無いので視線だけ発し男を観察する。



うん、やっぱド、ストライクだよ。
名前も知らないのに…あ、名字言ってたな、カニ、カミ...なんだっけ?
ま、いっか。
ってか、これって私レイプされっちゃ...った...




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