この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋はいつでも平行線【完結】
第22章 *二十二*
そういって、青はわたしの腰をぎゅっと抱きしめて来た。
それはまったく性的なものを感じさせない、抱きしめ方。
まるで小さな子が、母親にするかのような感じで、思わず笑みを浮かべてしまった。
「青がわたしが嫌がることをしたら嫌だけど、でも、嫌いになることはないと思うよ?」
雪さんも、青も、神田家の人たちに対して好意を持っているというのは見ていて分かる。
だからというわけではないけれど、雪さん、青と嫌いになることはない。
「俺は柚希になにされても、嫌いにならない。それよりも、好き過ぎて、どうすればいいのか分からないんだ」
その気持ちって、わたしに対してなのか、わたしのその……蜜、に対してなのか、ちょっと複雑な気分だけど、ここまで言われてしまえば、絆されても仕方がない……と思う。
「青のこと、好きだよ」
「……ほんと?」
「うん。好きだけど、でも、え……と」
好きだけど、だからといって、身体を好き勝手されるのはまた別の話で……。
と言いたかったのだけど、恥ずかしくて躊躇していたら、青は顔を上げて、笑った。
「俺とエッチなことをするのは、嫌?」
「なっ!」
「俺、柚希が感じてるの、好きなんだけど」
「あ、あのねっ!」
「それとも、あの臣哉とかいう男に、操でも立ててた?」
あー……。
青には臣哉のこと、話してない……というより、ここに来て、雪さんからあんなことされたり、青にもさんざん啼かされ……げふげふ。
……まあ、そんなこんなですっかり忘れていたのだけど!
そうそう、臣哉に無理矢理ヤラレタ挙げ句、ヤラレすぎて殺されるかと思って逃げ帰ってきたのに、ここでもさらにって、なにこれわたし。
「ね、青」
「ん?」
「どうして臣哉のこと、知ってるの?」
「知ってるもなにも、俺、水だよ? 水を介して柚希の情報を集めるのなんて、簡単だよ?」
ぉぉぅ。
プライバシーなしですか!
水って怖い。
それはまったく性的なものを感じさせない、抱きしめ方。
まるで小さな子が、母親にするかのような感じで、思わず笑みを浮かべてしまった。
「青がわたしが嫌がることをしたら嫌だけど、でも、嫌いになることはないと思うよ?」
雪さんも、青も、神田家の人たちに対して好意を持っているというのは見ていて分かる。
だからというわけではないけれど、雪さん、青と嫌いになることはない。
「俺は柚希になにされても、嫌いにならない。それよりも、好き過ぎて、どうすればいいのか分からないんだ」
その気持ちって、わたしに対してなのか、わたしのその……蜜、に対してなのか、ちょっと複雑な気分だけど、ここまで言われてしまえば、絆されても仕方がない……と思う。
「青のこと、好きだよ」
「……ほんと?」
「うん。好きだけど、でも、え……と」
好きだけど、だからといって、身体を好き勝手されるのはまた別の話で……。
と言いたかったのだけど、恥ずかしくて躊躇していたら、青は顔を上げて、笑った。
「俺とエッチなことをするのは、嫌?」
「なっ!」
「俺、柚希が感じてるの、好きなんだけど」
「あ、あのねっ!」
「それとも、あの臣哉とかいう男に、操でも立ててた?」
あー……。
青には臣哉のこと、話してない……というより、ここに来て、雪さんからあんなことされたり、青にもさんざん啼かされ……げふげふ。
……まあ、そんなこんなですっかり忘れていたのだけど!
そうそう、臣哉に無理矢理ヤラレタ挙げ句、ヤラレすぎて殺されるかと思って逃げ帰ってきたのに、ここでもさらにって、なにこれわたし。
「ね、青」
「ん?」
「どうして臣哉のこと、知ってるの?」
「知ってるもなにも、俺、水だよ? 水を介して柚希の情報を集めるのなんて、簡単だよ?」
ぉぉぅ。
プライバシーなしですか!
水って怖い。