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蝕花
第4章 ギックリ腰
「ほんと、凄いですね。」

その湖は、見る方向によって、色が、淡い水色、青、紺、深緑色に見えた。

¨いい匂いだな。¨

「綺麗ですねぇ。」
「ええ。あなたも綺麗です。」
「えっ?」
「あっ、いや、何でもないです。気にしないで下さい。」
「じゃ、私、洗濯物取り込んできますね。」

パタパタとスリッパの音を立てて、理由良子さんは、庭へと行った。

「なに言ってんだ。俺。ったく…」

30分しても良子さんが、リビングに戻ってこなかった。

カチャッ…

リビングを出て、玄関に向かおうとしたら、客間から声がした。

「良子さん?入るよ?」

襖を開けたら、良子さんは、佳代子が眠ってる仏壇に手を合わせていた。

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