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蝕花
第4章 ギックリ腰
「温くないですか?私、熱いの苦手で…」
「飲みやすいです。ありがとう。」

なんとなく横顔を見ると、どことなく佳代子に似ていた。

「あっ、里美からのメール見ました?」
「あっ?新婚旅行の?」
「はい。今日は、ルフィーナと言う町の海に行くとか行ってました。」

ヴィーッ…ヴィーッ…ヴィーッ…

ちょうどいいタイミングで、涼太からメールが届いた。

「ったく。幸せ絶頂じゃねーか。」

見ると良子さんのとこにも、里美さんから届いたらしい。

「この分なら、早く孫の顔が見れそうですね。」

確かにそうかも知れん。涼太も里美さんも、共に片親で育ったからな。

「へぇっ。変わった湖だな。」
「湖?里美のには、写真ないです。」
「見ますか?」

良子さんは、俺の隣に座り、ふたりで涼太が送ってきた写真を見た。
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