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Blue Roses〜2度目の恋 最後の愛〜
第2章 狭く冷たい星空
「いやだぁ。閨の指導?」
イヴァンはキスをしながら女に笑った。
「それが今の君には必要だと思うよ。」
女は笑いながら、足を絡ませてイヴァンの腰をぐっと自分に引き寄せた。
「もうぅ。以前の奥様ともそれが原因で別れたんでしょう?あんな可愛いフィアンセが居るのに…いやぁん。」
女は甘えた声で笑った。
「理紗は、今日は自分のマンションに帰ってる筈だよ。」
理紗は絶望と悲しみが、冷たく全身へと広がるのが判った。ぐるぐると目が回り始めて、手足の感覚が全く無くなった。それなのに、耳と目の感覚だけが研ぎ澄まされて、イヴァンの囁き声まで聞こえるようだった。
…朝になって…目が…覚める。
理紗はもしかしたら悪い夢をみているのかも知れないとさえ思う程に現実と自分が切り離されているような感覚に陥った。
「だからわたしの家で、じっくりと指…導を…す…。」
突然、イヴァンが言葉に詰まった。
その視線の先には理紗が泥だらけの破られたドレスで立ちすくんでいた。
「まぁ…なんてことっ!!!!」
女がイヴァンの視線を辿り、理紗の姿を見ると悲鳴に近い声をあげた。
「理紗っ!!!理紗っ!」
(嫌っ!!触らないでっ!)
駆け寄るイヴァンを押し返そうとしたが、ぐらぐらと視界が大きく揺れて、理紗は再び気を失った。
イヴァンはキスをしながら女に笑った。
「それが今の君には必要だと思うよ。」
女は笑いながら、足を絡ませてイヴァンの腰をぐっと自分に引き寄せた。
「もうぅ。以前の奥様ともそれが原因で別れたんでしょう?あんな可愛いフィアンセが居るのに…いやぁん。」
女は甘えた声で笑った。
「理紗は、今日は自分のマンションに帰ってる筈だよ。」
理紗は絶望と悲しみが、冷たく全身へと広がるのが判った。ぐるぐると目が回り始めて、手足の感覚が全く無くなった。それなのに、耳と目の感覚だけが研ぎ澄まされて、イヴァンの囁き声まで聞こえるようだった。
…朝になって…目が…覚める。
理紗はもしかしたら悪い夢をみているのかも知れないとさえ思う程に現実と自分が切り離されているような感覚に陥った。
「だからわたしの家で、じっくりと指…導を…す…。」
突然、イヴァンが言葉に詰まった。
その視線の先には理紗が泥だらけの破られたドレスで立ちすくんでいた。
「まぁ…なんてことっ!!!!」
女がイヴァンの視線を辿り、理紗の姿を見ると悲鳴に近い声をあげた。
「理紗っ!!!理紗っ!」
(嫌っ!!触らないでっ!)
駆け寄るイヴァンを押し返そうとしたが、ぐらぐらと視界が大きく揺れて、理紗は再び気を失った。