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Blue Roses〜2度目の恋 最後の愛〜
第8章 柔らかな光
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「そうだ。この間タイジくんが、有名なピアニストがあなたの家に来てたって言ってたんですけれど、どなたですか?」
理紗は立ち上がって、CDラックから真啓のCDを何枚か持って来て隆に見せた。
「えっ!伏見真啓?凄い世界的に有名な日本を代表するピアニストじゃないですか。」
(卒業した学校が同じだったの。)
隆がCDを聞きたいと言うので、小さな音で流した。
…優しくて芯のある真啓のピアノの音。
部屋に監禁されていた時にも、何度も繰り返し真啓のCDを聞いて居た。ボーっとした頭で出来ることと言えば、音楽を聞く事ぐらいだった。
「へぇ~凄いなぁ。」
理紗は真啓との思い出話を隆に話した。
…あの頃が一番楽しくて充実した毎日だった。
(そうそう写真を撮ったんですよ。)
理紗はスマホを持って来て、隆の隣に座りタイジの写真を見せた。理紗がスマホを隆に渡そうとしたが手が滑り、スマホがくぐもった音を立ててカーペットの上に落ちた。
(あっ。)「あっ…すみません。」
慌てて拾おうとした二人の手が重なった。
(ごめんなさい。)
理紗が引っ込めようとした手を隆がそっと握った。互いを見つめあっていた。隆の細く長い指が理紗の顔にそっと触れると、ふたりは引き寄せられるようにキスをした。
――― チュッ。
長い間ふたりはただ見つめあっていた。
――― チュッ。
今度は理紗から、隆の唇にキスをした。それはとても優しくて柔らかなキス。そして隆は理紗を強く抱きしめた。
「僕は…あなたが好きです。初めて海岸で見た時から…。」
理紗は隆の胸にぴったりと頬を付けていた。隆の拍動は早く波打つようだった。
窓に当たる夕立の雨と風の音が、恥ずかしさを消し去った。
理紗は立ち上がって、CDラックから真啓のCDを何枚か持って来て隆に見せた。
「えっ!伏見真啓?凄い世界的に有名な日本を代表するピアニストじゃないですか。」
(卒業した学校が同じだったの。)
隆がCDを聞きたいと言うので、小さな音で流した。
…優しくて芯のある真啓のピアノの音。
部屋に監禁されていた時にも、何度も繰り返し真啓のCDを聞いて居た。ボーっとした頭で出来ることと言えば、音楽を聞く事ぐらいだった。
「へぇ~凄いなぁ。」
理紗は真啓との思い出話を隆に話した。
…あの頃が一番楽しくて充実した毎日だった。
(そうそう写真を撮ったんですよ。)
理紗はスマホを持って来て、隆の隣に座りタイジの写真を見せた。理紗がスマホを隆に渡そうとしたが手が滑り、スマホがくぐもった音を立ててカーペットの上に落ちた。
(あっ。)「あっ…すみません。」
慌てて拾おうとした二人の手が重なった。
(ごめんなさい。)
理紗が引っ込めようとした手を隆がそっと握った。互いを見つめあっていた。隆の細く長い指が理紗の顔にそっと触れると、ふたりは引き寄せられるようにキスをした。
――― チュッ。
長い間ふたりはただ見つめあっていた。
――― チュッ。
今度は理紗から、隆の唇にキスをした。それはとても優しくて柔らかなキス。そして隆は理紗を強く抱きしめた。
「僕は…あなたが好きです。初めて海岸で見た時から…。」
理紗は隆の胸にぴったりと頬を付けていた。隆の拍動は早く波打つようだった。
窓に当たる夕立の雨と風の音が、恥ずかしさを消し去った。
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