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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第6章 NASAの敏腕女史-またの名を女同士のバトルとも言う



「見付けて‥くれていたんだね…」


「たまたま気が付いたのだよ…
私だとて、美紀がこのセミナーに来ているとは思わなかった」


「招待状来ていたから、興味があって来て見ようと思ったの」


「そう……」


先程の今で、何となく紀永に近寄りにくい…
まざまざと、立ち位置の違いを見せ付けられたから。



「・・美紀?」


「えっ!?」


「どうしたんだい?」


「その‥うんん、別に……」


「???」


割り切ったと思っていたのに、久々の表舞台用の紀永からのプレッシャー
こうなると、ぁたしは弱い。



「・・くすっ…
何緊張しているんだい?
おいで‥美紀??」


何時もの優しげな笑顔…
表舞台でも、紀永は変わらない‥分かっていた筈なのに、ぁたしの方が勝手に緊張していたんだ。



「・・うんっ!」


「おっと!」


日本に居た頃のように、紀永にバフっと抱き付く、紀永もしっかり受け止めてくれる。


温かい‥身体に馴染んだぬくもり……



「紀永だぁ……」


「くすっ…
せっかく、サプライズで驚かそうと思っていたのにね」


「そんな事、考えていたの?」


「何事もサプライズは必要だよ」


だから、どうしてこういう言葉をサラッと言えるんだろう??



「それにしても見違えたね…
髪を上げている美紀もまた良いかな?」


「これは…
セミナーだったから、長いままは邪魔かなと…」


「随分大人っぽくなった感じだ…
細身のスーツ姿も良く似合う」


「あ‥‥ありかとう……」


絶対、頬が真っ赤になってるよぁたし!


自分でも、頬が熱いのが分かるもん。



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