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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



「・・・はぁ‥‥‥」


思わず天井を仰ぎ見る…
酔いと吸い過ぎで、随分余計な事まで思い出してしまった。


初めから報われないと分かっていても、止められ無い思いだってある。


美紀様の事に対して、踏ん切りが付けば、私はどれだけ楽になれるのだろうか??


女々しいと思いながらも、踏ん切りが付かず2年以上…
会長の言う通り、少し休暇でも貰って冷静になるか、女でも作るか‥最近はそんな事まで考える始末。



「・・どうかしてますね私も…
人のものだと知りながら……」


思わず出た言葉に、私自身笑ってしまう。


確かに、どうかしている…
何故、諦め切れないのか、私自身すら分からない。



「・・・いや・・・」


本当は分かっている…
あの笑い掛けてくれる姿だけで、私はどれだけ癒されているのだろう?


信用を得た笑顔…
それが、私の諦められない理由。


あの笑顔を見たいが為に、私は美紀様に対して色々としてしまう。


今日もそう、会長から連絡を受けて直ぐ動いた…
美紀様の好みは把握済み、だからアイスコーヒーと、一番食べそうなシュークリーム。


会長は、ああいう会場やパーティーで出される物を嫌う、昔痛い思いをしたとかで、一切手を付ける事は無い。


どの道、会長の分を購入しに行かなければならなかった…
だから、美紀様の分が増えても、一向に気にならないどころか、真っ先に購入に走っていた。


あの辺りの有名店を、事前に調べておいて良かった…
本当は、美紀様へのお土産にでもと、会長に進言するつもりだったのが、自ら買いに行くとは思わなかったが。



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