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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



"コンコン・・"



ホテルのこんな時間に?



「はい……」


「あの‥新島です…
夜食でもどうかと思いまして……」


此処で拒否するのも…
私は仕方無く、入り口のドアを開けた。



「すみません、夜食でもと思ったんですが…」


「いえ…
ですがこれは??」


「ああ、厨房を少し借りました…
軽くサンドイッチですが、食べられますか?」


「ええ‥その程度でしたら」


夕食も大して取っていなかったので、気を使われたのだろうか?


しっかり、夕食くらい取れば良かった。



「??
お酒‥飲まれて??」


「まあ…
少し時差ボケ気味なので………
………飲みますか?
新島さん??」


「私‥ですか??」


こんな時間に、女性を誘ったのは不味かったか?



「・・・少しなら…
日本酒以外のお酒は、あまり強く無いので…」


「流石に日本酒は無いですが…」


ともかく、新島さんを部屋に入れ、ドアを閉めた。



「口汚し程度ですが、宜しければ…」


「いえ、新島さんの料理は美味しいと定評がありますよ」


「それは、ありがとうございます」


やっぱり、窓際の椅子に座り、新島さんはサンドイッチを、私はウィスキーをテーブルに置いた。



「お酒‥久しぶりです」


「それは私も同じです、普段は仕事があるので飲みません」


「そうですよね…
私も飲む暇は無いですから」


そう言ってウィスキーを一口…
私の方は、サンドイッチを軽く摘まんでいる。



「そう、入り用な物はありませんか?
帰国したら直ぐに送ります」


「今‥ですか?
・・・急には出て来ないです、何時もキッチンの在庫を見ながら連絡しているので…」


「それは失礼…
ですが、食料品では無く別の物でも、可能な限り送りますよ」


こうして話をしている方が、幾分楽だ。


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