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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



つい、水に濡れた自分の両手を見てしまう…
最後に、あんな風に女性に触れたのは何時の話だったろうか?


早乙女邸に来てからは1度も無い、そんな余裕も無かった…
では、学生時代か?


あまり多いとは言え無い私の女性経験…


大学時代に付き合った事もあったが、その頃はもう早乙女グループに入る事を前提に動いていたので、資格習得に忙しく彼女に飽きられたが本当のところ。


5本の指で足りる程度、そんな数少ない経験数…
もう少し遊んでいれば良かったのか‥周りの学生達のように??



「・・馬鹿な事を……」


先程から、詮無い事ばかり考える…
原因は‥彼女を抱き締めてしまったから・・


暫く感じ無かった、私の中の男の部分…
それに、自分自身で火を付けてしまった。



『・・遠藤さん…
オバサンをからかうものじゃ無いですよ?』


全くそんな事は思っていなかった、新島さんは実年齢より若いと思える。


別れた旦那に、美紀様と同じ年齢の子供が居るのには驚いたが、とてもじゃないが、そんな風には見えない‥少し私より年上の女性そんな印象。



「・・・はぁ……」


シャワーブースの壁に片手を付いて少々後悔…
あんな事をするつもりなんて一切無かった、普通に仕事向きの話をして、それで終わり‥それしか思ってはいない筈だったのに……



抱き締めた感触と、突き付けられた男性恐怖症という言葉…
私自身どうして良いのか分からなくなる。


私は、どうしたいのか‥と……



その後、何時ものように、自身で諫めたのは、情けなさ過ぎて一生の秘密にしておきたい・・・



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