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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様



朔夜叔父様にからかわれたのか、からかったのか、言いたい事は言ったらしく、漸く客室から出て行き、その後葉山さんから、今日の来客はもう無いと告げられて、やっと一息。


はっきり言って、空港と言うか日本に着いてから、落ち着く暇も無かった訳で‥流石にソファーに座ってぐったりモード。



「少し、目まぐるしい1日だったね」


「かなりでしょう?
まさか初日から、こんなに忙しいなんて…」


「言わなかった私も悪いがね、言ったら言ったで帰国を先延ばしされるかとも思った」


「それは無いよ」


「まあ・・・」


そう言って、ぐったりしているぁたしの隣に座って‥‥ふわりと抱き締められた。



「えっ!?」


「もう誰も来ないから大丈夫…」


「・・紀永って‥呼んで良いの??」


「ああ……
改めて‥‥お帰り美紀」


「うん‥ただいま紀永…
やっとだもんね」


漸く気が抜ける…
会‥紀永もプライベートの雰囲気だもん‥‥それに、大好きな紀永の腕の中・・



「やはり、事前に言うべきだったね」


「それは良いよ…
どの道、予定変更は出来なかった……
今回の帰国、米国の方が飛行機を手配してくれたから」


「米国が??」


「うん…
これからもっと、そうなるんだろうね……」


慌てて、用意されていた小さな鞄の中に入れた2つのパスポート…
ぁたしの身の安全を、米国政府が保証してくれる、最強の免罪符。


あの短時間で一通り読んだよ…
オリバーさん含むボディーガードから専属の次官にセーフハウス、国からの移動手段、米国以外の各国の米国大使館、米軍基地‥‥その全てがぁたしの発言で、ある程度動かせる。


その気になれば、米軍の戦闘機に乗って、日本の米軍基地にだって来れてしまう‥‥それだけ絶大な効力がある代物。


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