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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第12章 思惑交差のパーティー



今回祖母は早乙女としての招待、社長が一緒に行動して、私が早乙女恵美里の孫という事を強調して歩くのが目的。


とは言っても祖母の事、私達の予想を遥かに超える騒ぎをやりかねないという危ないオマケ付き。



(・・バーカウンター??)


私と違って祖母は酒には強いが、何故バーカウンター??


社長は・・・取引相手に捕まっている、これは暫く動けそうに無い。



(困りましたね…)


チラリと会長の方を見れば、会長も祖母を目で追って思案顔…
動くか動かないか考えているのだろう。


こちらも目で追って動いてはいるが、美紀さんのエスコートという立場上、簡単には離れられない。



(・・・
なるほど・・はぁ‥‥)



祖母の意図が読めた…
伊達に祖母の家に預けられていた訳じゃ無い、バーカウンターであれこれ指示しているところを見れば、祖母お得意のあれ‥‥かなりキツい酒の注文。



「・・・っ!?」


違う、注文じゃ無い!
この会場全体に、あの酒を振る舞う気だ!!


私は体験しているが、酒に弱い人物なら簡単に倒れる程強い、これは本当に止めないと不味い!



「・・美紀さん…」


「なんでしょうか伊織さん??」


「少々此処でお待ち頂けませんか?」


「はい、構いませんわ」


「すみません、直ぐ戻ります……」


私は仕方無く美紀さんから離れ祖母の元へ…
これだけは絶対に阻止しなければならない!







「ねぇ‥見た?」


「何が愛鈴?」


「さっき早乙女社長が、1人の男に近付いたのよ」


私は愛鈴…
早乙女の超遠縁、ぶっちゃけ繋がっているのっていうくらい。


ただ、ぁたしのパパは香港で一流企業の経営者をやってる…
勿論、クラスター社にも繋がりがあるわ。


今日は遠縁という事と、経営者って事で、パパとぁたしの2人、このパーティーに入り込んだ。


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