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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第4章 MITの秀才



まだ、こんなところに入っていたんだ…
紀永から預かったプログラム……



「・・やる暇‥無かった……」


そっとメモリーを手のひらに…


留学中にやりたいなんて言ったけど、実際はそんな暇無く……



「せっかく預かったのにな……」


メモリーと共に見える、お揃いのペアリング…
あの時、紀永に填めて貰ってから外した事が無い。



「・・・
どうしてるかな‥紀永?」


米国に来てから、殆ど連絡も入れていない…


だって時差14時間、ぁたしが活動している時間は、日本で言うと夜中だから、簡単に掛けれないが本音。


こっちが夜中近くても、向こうは仕事中の午前中、本当にタイミングが合わないよ。



「・・声‥聞きたいな……」


暇が出来ると、こう寂しさが募る…
どうしても、日本を出る日の朝の、紀永のあの寂しげな顔が忘れられない。


忘れていた訳じゃない、忙し過ぎて少しだけ頭から離れていただけ。



「・・紀永に会いたい…
駄目だね私……」


暇が出来るとこうだもん、分かっていて米国に来たくせに、思い出せば寂しいって…
それって、ぁたしの我が儘だ。



「もう子供じゃ無いんだよ‥私‥‥‥」


分かっていても…
恋する心は止められない、紀永に恋をしている分、寂しさは余計に‥そんな事十分理解してるのに、ぁたしの馬鹿。



「・・・
考えたって、遥か彼方…
さっ、片付け終わらせちゃおう!」


後ろ向きはしない…
ぁたし自身が決めた事、片付けでも何でも良いから、後ろ向きな考えは心の中に閉じ込める・・



「これ1箱だもん終わらせよう」


これが終わったら、ゆーさんとスイーツでも食べよう、久しぶりにゆーさんとも話したいから。


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