この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
美しい貴方の血がほしい
第1章 吸血姫の恋




「ねえ、すごいことになってるよ?」


 私の両脚をひらいて、彼はにやっと笑った。長い指をひと舐めすると、手を伸ばして花弁を押し広げ蜜をすくい取って私に見せた。


「興奮してるんだ?」


 当たり前だ。こんな興奮は生まれて初めてといっても過言ではない。


「舐めて……」


 彼の目をみつめる。


 私のその体液には催淫効果がある。きっと彼は抗えない。


「いい匂いがする」


 彼は吸い込まれるように顔を埋めた。


 舌でかきまわされるたびに鋭い快感がほとばしり、体液がじゅくじゅくと湧きだしてくる。彼はそれを夢中ですすり飲み下したようだ。



「ねぇ、お願い」


 私は彼を頭を抱えあげる。濡れた唇がたまらなく官能的だった。


「来て」


 覆いかぶさるように肌を重ねられ、私の視野は彼の長い髪にさえぎられて彼しか見えなくなった。

 熱くたぎった泉に一気に根元まで挿し入れられ、急激に高みまで押し上げられそうになる。私はシーツを握りしめて耐えた。


「やばい……俺もイキそうになった」


 彼は荒い息を吐いて動きを止め、じっと私の目を見た。


「気持ちいい?」


 ささやくと彼はうなずいた。


「こんなの初めてかも」


 私は体の力を抜き、彼を締めつけていた部分をゆるめる。


 彼は少しずつ腰を使いはじめたが、苦しそうに眉根を寄せ必死に耐えているようだ。


 その妖艶さに、私は恍惚として見惚れてしまう。



「愛してるの」


 快楽の波に揺られながらうわごとのように口にすると、私の中の彼がびくびくうごめくのがわかった。


「このまま……」


 私は上になって腰の動きを速めた。


 唇を強く噛む。熱い血がにじんでくるのを感じる。



 濃厚な口づけとともにその血は彼の口中に溶けていった。



「あっもう出る」


 彼が達する瞬間、私は白い首筋に牙を突き立てた。





 甘い。とろけるような美味。


 ああ……きっと願いは届く。



/3ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ