この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
短編集!クリスマス!クリスマス
第3章 色絵、情画から
結は実に意味が伝わったことが嬉しかったのだろう。

コトン…

「せ〜せ〜…っき」

と繰り返す。

僕たちは、笑えずに素知らぬフリをして紅茶のカップに口を付ける。

「結ちゃん、パパはパパだよ。先生じゃないよ?」

実だって最初は『先生』と呼んでいたのに、すっかり忘れてしまったようだ。

「せ〜せ〜」

結がクッキーを持った手をしゃぶりながら首をかしげて『先生だよね?』と同意を求める。

実は結に

「せ〜せ〜…じゃなくてパ〜パ、結ちゃん、めっ、めっ…」

説得を始め、

「ママ〜、結ちゃんなんで先生なんて覚えちゃったんだろう。」

いずみまで首をかしげて、更に顔を赤くして俯く。

ゴフッ…

思わず咳き込んでしまった。

「え、絵の先生だからじゃない?」

いずみが全然説明にならない返事をする。

コトン…

「せ〜せ〜…っき」

結はいずみからも『先生』のフレーズを聞き、満足気に繰り返す。

僕は、『先生…好きっ』のフレーズより、肩にコトンと頭を乗せる仕草まで覚えてしまってることに動揺した。

「結ちゃん!パパは絵の先生だけど、結ちゃんのパパなの!!」

「う〜、(コトン)せ〜せ〜…っき?」
/37ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ