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第6章 奈緒の変化

「奈緒？お前逃げたかったら、逃げてもいいんだぞ。」
「パパの側にいたい。」

俺達は、ラブホテルを出て、家へと向かった。

ガチャッ…

「ふぅっ。」

家に帰ると、俺は、いつもソファーの上で寝転がる。

「まーた。そこで寝ると風邪ひくよ！」

パサッ…

ソファーに置いてあった紙が滑り落ちた。

「なんだ、これ。」

それは、奈緒が学校から渡された進路希望調査表だった。

「もーか。で、お前どうすんだ？」
「別に行きたいとこないし。」
「高校は、出た方がいいぞ。就職する時、便利だから。甲西なんてどうだ？」
「やだ！私立、高いもん。」

そんなやり取りをして…