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第2章 パパの怪我

ある日、私が学校から帰ってくると、パパがいた。

「あれ？ママは？」
「買い物。」
「パパ、怪我したの？大丈夫？」

パパの左足首、左手首には、真っ白な包帯が巻かれてた。

「はしごが急に倒れてな。ったく、医者が大袈裟に巻きやがった。捻挫だとよ。」
「ふぅん。なら、良かった！」

ドサッ…

ランドセルと学校から持ち帰った鍵盤やら作品が入った紙袋をリビングの隅に置いた。

「重かったー！」
「奈緒？頼みがあるんだが…。」
「なぁに？」
「起きるの手伝ってくれんか？佳奈、まだ帰ってこんし、トイレ行きてー。」

奈緒に少し手伝って貰って、立ち上がった。

「っとっ！あっ！」

ムニュッ…

奈緒の肩に置いた手が滑って、胸に当たってしまった。