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眠れる森の少女
第7章 嵐の前夜
「もう、来てるの?」
「まだ、ですね。でも、待ってます。お父さん、遅刻はしないんで。」
「楽しんできてね!」
「お父さんに宜しくな!」
「はい。」
麗香ちゃん達が乗った車を見送りながら、時計を見た。
「9時55分か。そろそろかな?」
プワッ…
車のクラクションが、鳴ってパパが、車から降りてきた。
「よっ!」
「パパ!」
「おっきくなったな!」
いつものように私を抱き上げた。
「パパ、くすぐったいって!!」
車まで、抱っこされて下ろされた。