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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第11章 番外編 Sirena della mare profondo
私の中に、男の白濁が流れたショックによってである。
今更ながら、私は後悔をしていた。
他に道はなかったのか、いや、そもそもこんな思いをしてまで……。
そんな私に、男は言った。
「ま、口利きくらいはしてやるよ。実際にアンタが採用されるかは別だがな」
男はさっきまでの熱が消えてしまったようで、酷く冷淡に吐き捨てた。
私はいつまで、そうしていただろうか。
男がいなくなった部屋で、私は男に犯された時の体勢のまま固まっていた。
足の間を、男のものか私のものか分からない液体が流れるのを感じながら、ただそこでぼんやりとしていた。
けれど運命というものは、私をどこまでも連れ去って行く。
「へぇ、マリアーナちゃんっていうんだ」
「ハイ、ソウデス!」
私は彼のために覚えた、彼の母国語を発した。
タカシは今、あの時と同じ笑顔で私の前に立っている。
「それにしても、また君に会えるなんて素晴らしい巡り合わせだ。嬉しいよ」
「ワタシモ、オボエテ、クレテウレシイ……デス」
私ははにかんだ笑顔で彼を見上げた。
あの男のおかげというのも癪だけど、私はタカシの製作するウェディングドレスを着る機会を与えられた。
今度彼の母国で、ファッションショーが行われるらしい。
今日はそのドレスの採寸のために、彼の作業場に来たのだ。
「さて、せっかくだけど早速採寸をさせてもらうね。ママ! 準備はできた?」
ママ……? 私はタカシが何を呼んだのか、まるで理解できなかった。
そしてその女と女を抱き締めるタカシを見て、まるで雷に撃たれたような衝撃を受けた。
「紹介するよ、彼女は僕の妻で……」
それ以上の言葉は聞きたくなかったし、私の脳は理解することを拒否した。
そうだ、人魚姫は知らない女に王子様を取られてしまうのだった。
私の中で、そんな言葉が浮かんで弾けた。
今更ながら、私は後悔をしていた。
他に道はなかったのか、いや、そもそもこんな思いをしてまで……。
そんな私に、男は言った。
「ま、口利きくらいはしてやるよ。実際にアンタが採用されるかは別だがな」
男はさっきまでの熱が消えてしまったようで、酷く冷淡に吐き捨てた。
私はいつまで、そうしていただろうか。
男がいなくなった部屋で、私は男に犯された時の体勢のまま固まっていた。
足の間を、男のものか私のものか分からない液体が流れるのを感じながら、ただそこでぼんやりとしていた。
けれど運命というものは、私をどこまでも連れ去って行く。
「へぇ、マリアーナちゃんっていうんだ」
「ハイ、ソウデス!」
私は彼のために覚えた、彼の母国語を発した。
タカシは今、あの時と同じ笑顔で私の前に立っている。
「それにしても、また君に会えるなんて素晴らしい巡り合わせだ。嬉しいよ」
「ワタシモ、オボエテ、クレテウレシイ……デス」
私ははにかんだ笑顔で彼を見上げた。
あの男のおかげというのも癪だけど、私はタカシの製作するウェディングドレスを着る機会を与えられた。
今度彼の母国で、ファッションショーが行われるらしい。
今日はそのドレスの採寸のために、彼の作業場に来たのだ。
「さて、せっかくだけど早速採寸をさせてもらうね。ママ! 準備はできた?」
ママ……? 私はタカシが何を呼んだのか、まるで理解できなかった。
そしてその女と女を抱き締めるタカシを見て、まるで雷に撃たれたような衝撃を受けた。
「紹介するよ、彼女は僕の妻で……」
それ以上の言葉は聞きたくなかったし、私の脳は理解することを拒否した。
そうだ、人魚姫は知らない女に王子様を取られてしまうのだった。
私の中で、そんな言葉が浮かんで弾けた。