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青ノ毒
第11章 ドアの隙間
「片付けるか!」
「えっ?」
「でないと、翔子が益々落ち込む。」

泣きたいのを我慢して、ゲージをバラして、倉庫に入れた。

「写真は…」
「ママ、笑ってるね。」
「あぁ。」

チェストの引き出しの奥にしまいこんだ。

「寂しいか?」
「うん。パパ?ママ治る?」
「ばーか。当たり前だろ!元気になってもらわんと!」

それから、ママが寂しくならないようにパパは昼間ちょくちょく様子を見に行ってるらしい。

薬で、落ち着いてる時のママは、かなり元気でよく笑ってる。

「もう大丈夫!!ほらっ!!」

立ったり、ピョンピョンしたりしてる。

「危ないって。翔子。」
「だって、余りにも皆心配するから。」

パパに支えられて、ソファに座ったママ。
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