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shigure**
第1章 予感
ー開陽学園に入学して2度目の春。
ピカピカに磨いたローファーで桜の花の絨毯の上を歩いて校門へと向かう。
始業式までまだあと1時間近くあるというのに、校門の前にはクラス替え発表を見るために多くの生徒が集まっていた。
開陽学園では2学年時にしかクラス替えがない。
3年次は「馴染みあるクラスで受験期を乗り越えよう」という学校の方針からクラス替えがないのである。
高校での最初で最後のクラス替えに緊張しながら、すばるは人混みをくぐり抜けて掲示板を眺めた。
すばるの学年は生徒数が特に多く、2年1組から2年8組までの文系8クラス、2年9組から2年15組までの理系7クラスの計15クラスから成る。
すばるは文系選択のため、前半クラスの名簿から自分の名前を探し出すために目を走らせる。
なかなか見つけ出せずにいると後ろからポンっと肩を叩かれた。
「すばる、おはよう!私もすばるも2年5組、また同じクラスだよ。」
くるっと振り返ると、そこには親友の東雲 はるひがいた。
「はるひ!よかったぁ…。知らない人ばかりのクラスだったらどうしようかと思ってたんだよ…。」
私が胸をなでおろすと、はるひは笑いながら
「すばるは極度のコミュ障だからねー!1年の時もクラスの人と仲良くなるのにかなり苦労してたもんね。まぁ、今年も私がそばにいてあげるから安心しなさいな〜」
と言いながら私の頭をくしゃくしゃに撫でた。
ピカピカに磨いたローファーで桜の花の絨毯の上を歩いて校門へと向かう。
始業式までまだあと1時間近くあるというのに、校門の前にはクラス替え発表を見るために多くの生徒が集まっていた。
開陽学園では2学年時にしかクラス替えがない。
3年次は「馴染みあるクラスで受験期を乗り越えよう」という学校の方針からクラス替えがないのである。
高校での最初で最後のクラス替えに緊張しながら、すばるは人混みをくぐり抜けて掲示板を眺めた。
すばるの学年は生徒数が特に多く、2年1組から2年8組までの文系8クラス、2年9組から2年15組までの理系7クラスの計15クラスから成る。
すばるは文系選択のため、前半クラスの名簿から自分の名前を探し出すために目を走らせる。
なかなか見つけ出せずにいると後ろからポンっと肩を叩かれた。
「すばる、おはよう!私もすばるも2年5組、また同じクラスだよ。」
くるっと振り返ると、そこには親友の東雲 はるひがいた。
「はるひ!よかったぁ…。知らない人ばかりのクラスだったらどうしようかと思ってたんだよ…。」
私が胸をなでおろすと、はるひは笑いながら
「すばるは極度のコミュ障だからねー!1年の時もクラスの人と仲良くなるのにかなり苦労してたもんね。まぁ、今年も私がそばにいてあげるから安心しなさいな〜」
と言いながら私の頭をくしゃくしゃに撫でた。