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shigure**
第4章 余韻
「ぇえ……。恥ずかしい…。でももう、初めては終わったよ…。」

梓ちゃんは小さい、私たちにしか聞こえないような声でそう言った。

「きゃーー!!」

はるひが騒ぐと、梓ちゃんは慌ててそれを止めようとした。

「初めてって本当に痛かった?」

興味津々で尋ねる綾奈ちゃん。

「うん…。まぁ、血も出るしね…。でも好きな人と1つになるってすごい幸せだった…。」


まだ処女の私は聞いている自分が恥ずかしくなってしまい、箸で掴んだミニトマトをテラスのデッキに落としてしまった。

「なにやってんの、すばる。動揺しすぎー!笑」

「だ、だって…。」

「すばるはまだまだ子供だなぁ」

そう言ってはるひが私を馬鹿にした。


そんな話に花を咲かせていると昼休み終了のチャイムが鳴り、私たちは教室に戻った。
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