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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第6章 『仲間』
「父親は会社の独身寮に空きがあったのでそこに。母親は実家に一時的に避難してます」
「一緒に行けばよかったのに。こんなとこに寝泊まりするくらいならさ」
「はあ…あの、岡山なんです」
「岡山?」
「母親の実家…」
「あ、そう…」

 遠いわね、と頬に手を当ててカエさんが言う。

「でもまあ、ここも一応シャワーもありますし、コインランドリーも近くにあるし。通勤時間もゼロってことで」

 あはは、と僕は乾いた空笑い。

「それに、岡山に行っちゃったら『パンツァーカイル』の仕事も出来ませんし…」

 言い訳のように言い添えた僕の言葉はすっかり冷え切ってしまっていた。

 …まあ、秋も深まってきた頃だしね。
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