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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第2章 暖かい口に包まれて
「うっ…」

 僕はまた情けない声を出してしまった。視線を下げればイズミさんの口の中に捕らえられた僕のものが見えた。
 
 先程までお互いに絡めていた舌が、今は僕のムスコ君に絡みついている。
 優しくねっとりと、手や指とは違う温度で。

「うう…っ」

 ムスコ君を口全体で含み、その中で器用に舌を動かし鈴口に舌が差し込まれる。
 小さな出入り口をまさぐる舌先の感触は、僕の腰が大きく引けてしまうほどくすぐったくてそれ以上に我慢して我慢して出したおしっこが出る瞬間のような、少し切ないようなそんな気持ちの良さ。

 僕の背中は壁にぴったりと張り付いている。

 初めての快感に体がもだえるも逃げ場はない。イズミさんの舌はカリの段差を何度も上り下りして、僕は泣き笑いのような情けない表情でそれを受け続ける。

 実を言えばそれがとても気持ちがよかったと思えるようになったのは、イズミさんと別れてしばらく時間が経った後だった。冷静を取り戻した後、思い出してみて初めての快感に改めて体が震えた。

 でも、今まさに快感の真っただ中にいるはずの僕は頭に血が上ってしまったのか、それを「気持ちのいいことだ」と十分に理解することが出来なかった。
 確かに気持ちいい。いつまでもずっと味わっていたいほどだ。

 でも、その時の僕は気持ちよさによりも、行為そのものに興奮し昂っていた、と言ってもいい。言葉にするとこんなものだけど、本当に興奮しきっていた。足がブルブル震えている。

 異常な興奮は限界を早く呼び寄せる。

 気持ちのいいイズミさんのご奉仕を、僕は十分に味わうことが出来なかった。
 どのくらいの時間だったかは、興奮しすぎてよく分からない。けれど決してそんなに長い時間ではなかったはずだ。

 デリヘルとしての経験値なのか僕の限界をいち早く感知したイズミさんは少しだけ口を離して「出してもいいよ」と言った。
 その言葉に僕の堤防はあっさり崩壊した。

 イズミさんが再び口に含むよりも早く、僕は暴発した。

「あ…っ? ん…」

 飛び出した精液はイズミさんの口の中に勢いよく飛び込み、一部は顔を汚す。
 それらを抑え込むようにイズミさんは深く深く口の奥に咥え込んだ。
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