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蝶が舞う時
第20章 究極の依頼
昨夜は菜摘の部屋の補助ベッドを使って泊まった。

朝一番に看護師が検温と体調確認にやって来た。

菜摘はまだ局部の痛みが有るため、鎮痛剤が処方された。

朝食は病院側が二人分用意してくれだが、菜摘は食欲が無かった。

看護師から

「東条さん、しっかり食べないとお乳が出ませんよ。」

菜摘はそれを言われてから、少しずつ食べ始めた。

「東条さん、一つ聞いていい?」

「何ですか?」

「ご主人のこと…何故おじさんて呼ぶの?」

俺はそれを聞いて苦笑いした。

「初めて会った時、この年齢差だからおじさんて呼び始めたの。」

「結婚して一時期あなたと呼んだけど、何故かしっくり来なくて…」

俺が笑いながら口を挟む

「私もおじさんの方が馴染んでまして…」

看護師も笑い出した。

「でも子供達の前でおじさんは無いでしょう」

「そうですね。本当におじさんと思われるか…」

菜摘が

「おじさん、子供達の前ではあなたと呼ぶわ。」

「ああ、いいよ。」

看護師が

「なんか面白い夫婦ですね!」

俺は笑いながら

「良く言われてます。お父さんですか?とも…

看護師は笑いながら

「東条さん、午後2時から初めての授乳を始めますね。」

看護師は部屋から出て行った。

「おじさんは今から用事を済ませるよ。」

「何時頃戻ってくるの?」

「たぶん、夕方には…」

「わかった。夕飯は頼んでおいていい?」

「ああ、帰ったら一緒に食べよう。」


俺は病院の駐車場から車を出して近くのコンビニに向かった。

しばらく走るとコンビニが見えたので、車線を変更して駐車場に入った。

ポケットからスマホを取りだし電話帳を開く。

見つけると一呼吸してから発信を押した。

しばらく呼び出した後に相手がでた。

「もしもし…」

「もしもし、俺だけど…」

「わかってる、名前が表示されたから…」

「久しぶり、元気でいるかい?」

「本当に久しぶりね。別れてからもう5年になるけど…私は元気よ。」

「もし良かったら話が有るから…会えないか?」

「何かあったの? 別に構わないけど…」

彼女は笑いながら

「また一緒になろうは無いでしょうね。」

俺も笑いながら

「ああ…大丈夫、違うよ。午後1時位はどう?」

「いいわ。場所はあの喫茶店?」

「ああ…そこで…」

俺は電話を切った。

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