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蝶が舞う時
第21章 意志を継ぐ者
夕方産科病院に向かい、エレベーターで3階に行く。

新生児ルームを覗くと保育器の中で桂菜と奈菜は眠っていた。

やはり菜摘によく似ている…

「東条さん、」

振り返ると菜摘の担当の女医が寄ってきた。

「ああ…先生。」

「二人とも順調ですよ。ただ体重が標識を下回っているので、奥さんと一緒には退院出来ないけど…」

「どれくらいで退院出来ますか?」

「そうですね、1ヶ月位で退院出来ますよ。」

俺は再び桂菜と奈菜を見つめる。

菜摘を諭すには十分な時間だ…

俺はエレベーターに乗り、菜摘の部屋がある4階に向かった。


401号室のドアをノックして中に入る。

菜摘がベッドに横たわって雑誌を眺めていた。

「あ、おじさん、お帰りなさい。」

「今3階で桂菜と奈菜の様子を見てきたよ。」

「どうだった?」

「二人とも眠っていたよ。それより初めての授乳はどうだった?」

「大変だったよ。看護師さんがおっぱいをマッサージしてから、桂菜と奈菜に吸わせてみたけどあまり母乳が出なくて、桂菜と奈菜も泣き出したの。」

「看護師さんは母乳が出そうなおっぱいですけどねえ…と言ってたよ。」

「おじさんが咥え過ぎたかなぁ…」

「そうかも知れない。」

俺が深刻な表情をしていると

菜摘は笑いながら

「おじさん、冗談よ。おじさんが咥えてくれたのは、良いマッサージになるわ。」

菜摘は病衣の胸元をはだけ、二つの乳房を出してマッサージを始めた。

「菜摘、おじさんがマッサージしようか?」

「うん…じゃお願い。」

俺は菜摘の横に座り、肩を抱いてから優しく乳房を揉む。

菜摘の乳房は以前より大きくなり、乳首と乳輪の色がやや褐色になっていた。

俺は菜摘と唇を軽く重ね、乳房を揉み続けた。

「菜摘…おじさん咥えたくなった…」

「ええ? おじさんここではダメよ。」

「ちょっとだけ…」

「もう…じゃちょっとよ。」

俺は菜摘の左乳房をそっと咥える。

「あ…」

俺は乳輪と乳首を吸った瞬間、口の中に母乳が飛び込んできた。

「うっ、」

思わず口を離すと乳首から母乳が滴り落ちる。

菜摘は突然笑い出して

「おじさん、母乳の味はどう?」

「はい、結構なお味で…おじさんが母乳を飲んでもなぁ…」

菜摘はにやけながら

「おじさんはが好きなのは、おっぱいそのものよね!」





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