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《愛撫の先に…②》
第1章 《あたし磨き》
後ろにいる結城によりピンッと指で弾かれ優しく撫でられるお尻、菜々美はスイートタイム2008のバスルームにいた。
『薄く色が変わっていたお尻は元に戻っていても突き飛ばされた事実は変わらない』
『気がついて…?』
『当たり前です、
シャワーやセックス…君の裸を見てるでしょう』
『!!!』
『何故曖昧にした?
何故俺に言わない?』
『…曖昧…心配かけたくないから…』

『君は1人じゃない、
心配するのは当たり前の事だと思いませんか?』

――結城さん…

『…反則だわ』
『何が?』
『後ろからあたしを抱きしめながらそんな事言うなんて…』

ときめき以外に何があるというの?

『男の甲斐性ってところでしょう?』
『男の甲斐性…』

『甲斐性さ…
君は何を仕出かすかわからない程にやらかしてくれるからね』

『あたしがもっと年相応に大人になっていれば結城さんに…』
『完璧な女っていますか?君はありのままでいい』
『ありのまま…』
『退屈しなくて済む』


ありのままのあたしでいい…?

『啓輔と呼んでくれないかな?』
『け、い、すけさん…』

『携帯小説も楽しみにしていますからね』

あああ、気がついて?
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