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君を好きにならない
第5章 若いな、お前
お前だって
色々経験してきてるだろ?

とは思っていたが

今日は真琴の誕生日だ
お願いをきいてやろうか


「仕方ねぇなぁ・・」


そう言いながら
テーブルの前に胡坐をかいて座ると
真琴も俺の隣に座り

ちょこんと頭を下げた


「まぁきっかけは・・
こんな風に肩に手を置いたり
肩くんだりして

『最近仕事頑張ってんな』

なんて声をかけたり

『お前どんなタイプの女が好きなんだ?』

って聞いてみたり・・」


俺は
真琴の肩をくんで
少し前髪で隠れた真琴の顔を
下から覗き込んだ


「そ、それから?」


「あ~
酔ってるってことだから
もっと砕けていいよな・・

最近ヤったか?
お前、どんな攻め方すんだ?
こんな感じか?」


俺は
肩を組んだまま
真琴の胸に手をあて
シャツの上から
スッと親指の腹で
真琴の乳首をかすめた


「・・ぇ・・」


真琴は
小さな声を漏らしながら
一瞬、目を丸くした


「それとももっと強引に・・」


真琴のシャツに手を入れ
腹のあたりを直接触ると


「ちょっ、クッ、くすぐったい
待って、向井さん」


照れくさいのか
本当にくすぐったいのか
真琴は背中を丸めて
クスクスと笑った

これ以上やったら
マズイ

そう思う俺と

もっとやりてぇ

と思う俺が錯綜する


「何やってんだよ。
後輩はなぜか抵抗しないって
設定じゃねーのか?」


「は、はい(笑)
わ、わかりました、クッ」






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