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君を好きにならない
第5章 若いな、お前

こんなことしてたら
欲情する

そう思ってたのに
真琴が先に反応をしたからか
俺は意外にも冷静で
もっと
真琴をどうにかしたくて
たまらなくなった


でも
濃厚なタッチは
やめねーと…

俺はまだ
女が好きってことに
なってるんだから


そう思ってるのに
ブレーキの効かなくなった俺は
真琴の腹を触るその手を
胸元まで滑らせていた


「わっ、それちょっと、まっ」


そして
言葉にならない真琴の
背後に座り直し
両手で真琴を抱きしめると


「こんな風に・・したりしねーのか?」


と、甘く耳元で囁いた


「・・・」


真琴は突然黙り込み
ピクリとも動かない

小説の世界に
入りこんだんだろうか

頭の中に
小説の世界が広がったのかもしれない


俺は
そんな真琴の妄想を
邪魔することなく
ゆっくりと真琴のうなじに頬を付けた

「・・・・」


止めねぇと、知らねーぞ・・


抵抗のない
真琴のシャツの中に
俺はまたそっと手を入れ
腹のあたりを
ゆっくりと撫でながら

もう片方の手で
胡坐をかく真琴の
内ももをやんわりとさすると

俺の心の中で
ため息がもれた


「・・・・」


て・・抵抗しろよ・・真琴


このままじゃ
マジで
触っちまうじゃねーか




「・・真琴?」



「・・・」



「真琴?」


なんか言えよ

もうやめてくれって


早く…




「そ・・それから?・・」



え・・・

その言葉に
俺の鼓動が音を立てた


もっと・・やれって?


「つ・・次は?・・」


「そ、そうだな・・」


もう知らねーぞ


そう思いながら
腹から胸に手をすべらせ
指先だけで胸元に円を描くと
真琴は黙ったまま
身体をびくつかせた


可愛い猫だ


こんなことくらいで
身体ビクつかせやがって

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