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君を好きにならない
第5章 若いな、お前

「そんなわけねーだろ〜
小説の濡れ場は
リアルだって言ってたじゃねーか」


「あ、あれはだから
友達のリアルであって
僕のリアルじゃなくて
わかんねーとこは
やってもらったりして…」


やってもらったり…


だから
俺のやることに
抵抗もしなかったのか

まぁ、やりたい盛りだもんな
今時の若いヤツらは
そんなもんなのかもしれない


それにしても

その友達ってのが
うらやましい


「だ、だから
ほんとに
そーゆーことしたのは
ひとりだけで…
その時も
あんま上手くできなくて(苦笑)」


「まぁ
最初は誰だってそんなもんだ
俺だってそうだった」


「向井さんも?」


「あたりめーだ」


真琴は
ちょっと安心したように
微笑みながら
股間から手を離し
照れ臭そうに
髪をくしゃくしゃと触った




じゃあ


もしも

俺がお前を抱くことがあるのなら




その時は




優しくしてやるから
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