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君を好きにならない
第7章 攻められました

「そうなんです。
司さん、一度俺のアパートにも
泊まったことあって」


「やだ!そーなの?」


「そーなんです。
司さん、すごく酔ってて
仕方なく連れて帰ったんです」


「そーなんだー
そんなことあったなんて
しらなかったわー」


「酔いつぶれてたから
あんまり
覚えてないみたいなんですけど。

その時
どんな事があったかなんて…」


…どんな…事?

その言葉が引っかかって
俺は
マサシとオネェとの会話を
さえぎった


「マサシ、しゃべり過ぎだぞ」


「あら、いいじゃないのー
こーゆー話
あたしだーい好き」


「うるせー」


「ね、ね、何かあったの?
司ちゃんが忘れてる事って
何、何、なーにー?」


「それは…」


マサシは
俺の顔色を伺いながら
言葉を濁した

余計に気になって仕方がねぇ


「オネェもうるせーぞ
なんもねーよ
ただ寝るとこ
貸してもらっただけだ。
なぁ、マサシ」


「あ、えーと
まぁ…そうかな」


やってねー

俺は絶対やってねー

さすがに
酔い潰れてても
やったら分かるはずだ

マサシに
身体を触られたり

こないだ
俺が真琴にしたように
キスされたくらいなら
気づかないかもしれないけど


キスくらいなら


覚えてないかも



しれ



ないけど










まさか…
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