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君を好きにならない
第7章 攻められました
久しぶりに会う真琴は
といっても
3日ぶりなだけなんだが
相変わらずといえば
相変わらずだけど
なんか
様子がおかしい
よそよそしい
と言うか…
「どした。
なんか話でもあるのか?」
心が顔にでる真琴が気になって
カマをかけてみると
「え?!
いや、なんも
じゃなくて
なんでもないです。
大丈夫です」
案の定
真琴は慌てて取り乱した
ほんとに
子供みてーだな。
「なんかあったのか?
その…友達と」
「えーっと…
あったといえば
あったと言うか…
色々…攻められました(苦笑)」
せ…せめられ…
嘘だろ
嘘だと言ってくれ真琴!
真琴に会えて
最高に嬉しかった俺は
「攻められ」の一言で
目の前が真っ白になってしまった
ダメだ
立ち直れない
真琴が
掘られたなんて
考えたくもない
くそっ…
「向井さん?
どうか…しましたか?」
「い、いや
なんでもない。
そ、そりゃ…大変だったな」
「はい…
分かってたんですけど
つい僕甘えてしまってて
なかなか抜け出せなくて…
でもみんなが
もう大人なんだから
それくらいちゃんとしなきゃって…」
…な、なんだよ
もう
言葉が曖昧で
妄想が爆裂しちまうじゃねーか!
「だから僕も
どうすればお互いいいのかって
色々考えて…」
無理
もう無理だ
俺には残酷すぎる
これ以上
聞いていられない
「真琴、悪いな。
その話は今度にしてくれねーか?
ちょっと…疲れてるんだ」
「あ、そ、そうですよね。
帰ってきたばっかりなのにすみません。
仕事でトラブルとかあったんですか?
僕の話はいつでも
向井さんの時間がある時で
かまわないので
また…あの…今度聞いて下さい」
「わかった。
ちょっと風呂入ってくるわ」
「…はい」